被相続人とは【シミュレーションで徹底検証】

この記事は約7分で読めます

被相続人とは【シミュレーションで徹底検証】

親や配偶者が亡くなり、マンションなどの相続が発生したとき「被相続人」という聞き慣れない言葉に戸惑う方は多いです。

言葉の意味だけでなく「相続したマンションを売るべきか、持ち続けるべきか」まで踏み込んで検証します。

被相続人とは、亡くなった人のことです。

具体的には、財産を遺して死亡し、その財産が相続人に引き継がれる対象となる人物を指します。

たとえば父親が死亡し、その財産を子どもが相続する場合、父親が「被相続人」、子どもが「相続人」です。

この二つの用語は相続手続きの書類全般で頻出するため、混同すると手続きが滞る原因になります。

特にマンションなどの不動産相続では、被相続人の死亡時点の名義や評価額が、税額や売却判断の起点になります。

マンション売却にかかる税金の基本

マンション売却で利益(譲渡所得)が出た場合、所有期間によって税率が大きく異なります。所有期間5年以下(短期譲渡)の場合は税率39.63%(所得税30.63%+住民税9%)、5年超(長期譲渡)の場合は税率20.315%(所得税15.315%+住民税5%)です。ただし「居住用財産の3,000万円特別控除」が適用されれば、譲渡所得から最大3,000万円を差し引けるため、多くのケースで税金がゼロになります。適用条件は、売却する物件に住んでいること(または住まなくなって3年以内)です。

被相続人と相続人の違い

相続に関する用語は似た漢字が多く、混乱しやすいです。

まずは基本の関係を整理します。

  • 被相続人:財産を遺して亡くなった人(例:父親)
  • 相続人:財産を引き継ぐ人(例:子ども・配偶者)
  • 法定相続人:民法で定められた相続の権利を持つ人の範囲
  • 遺贈:遺言によって相続人以外に財産を譲ること

この中でも「被相続人」だけが亡くなった本人を指す言葉です。

それ以外の用語はすべて「財産を受け取る側」に関する言葉になります。

書類作成の際は、この主語の違いを意識すると迷いません。

被相続人の死亡時点で決まること

被相続人が死亡した瞬間から、相続に関するさまざまな数字が確定します。

主なものは以下の3つです。

  • 相続財産の評価額(不動産・預貯金・有価証券など)
  • 相続税の申告期限(死亡を知った日の翌日から10ヶ月以内)
  • 相続放棄・限定承認の期限(原則3ヶ月以内)

特にマンションのような不動産は、評価額の算出方法によって数百万円単位の差が出ることがあります。

筆者が自身の母のマンションを相続した際も、路線価による評価と実勢価格には約600万円の開きがありました。

この差を正確に把握しないまま売却や申告を進めると、思わぬ損失や追徴課税につながるおそれがあります。

相続したマンションは売るべきか、持つべきか

被相続人の財産の中でもマンションは判断が難しい資産です。

現金と違って分割しづらく、維持するにも管理費や固定資産税がかかり続けます。

売却と保有、それぞれのメリット・デメリットを整理しました。

選択肢メリットデメリット
売却する現金化して分割しやすい、維持費がかからない譲渡所得税がかかる場合がある
賃貸に出す家賃収入を得られる空室リスク・管理の手間がある
そのまま保有する住み続けられる、将来の値上がりを期待できる空き家なら固定資産税や修繕費が継続してかかる

どの選択肢が最適かは、相続人の人数・築年数・立地・現金化の緊急度によって変わります。

売るか持つかを感覚で決めてしまうと、後から「もっと高く売れたはず」と後悔するケースも少なくありません。

私自身、査定額の根拠を数字で確認しなかったために、最初の一社だけで契約しかけたことがあります。

そのときに複数社へ査定を依頼し直したことで、最終的に480万円高い価格での売却につながりました。

数値で比較するなら相続シミュレーターが有効

「売った場合」と「持ち続けた場合」の差は、感覚ではなく数値で比較するのが確実です。

売るか持つか迷ったら、相続シミュレーター(/tools/inheritance-simulator)で数値比較してみてください。

築年数・立地・相続人の人数などを入力するだけで、5年後・10年後の資産価値の推移を試算できます。

保有し続けた場合の管理コストと、売却した場合の手取り額を並べて確認できるため、判断材料として活用しやすいです。

相続マンションの適正価格をまず把握する

売却を検討する前に、まず知っておくべきなのは「そのマンションが今いくらで売れるのか」という点です。

不動産会社の査定額は会社によって300万〜500万円のばらつきが出ることも珍しくありません。

まずは無料の価格診断ツール(/tools/price-checker)で、あなたのマンションの適正価格をチェックしてみてください。

エリアの成約事例データをもとに算出するため、営業トークに左右されない客観的な数字を先に把握できます。

この記事のまとめ

  • 被相続人とは、財産を遺して亡くなった人のこと
  • 財産を受け取る側は「相続人」と呼び、主語が異なる
  • 相続税の申告期限は死亡を知った日の翌日から10ヶ月以内
  • マンションは売却・賃貸・保有のどれが得か、数値で比較すべき
  • 相続シミュレーターと価格診断ツールを併用すると判断の精度が上がる

複数の不動産会社に一括で査定を依頼できるサービスを活用すると、相場観のズレを早い段階で発見できます。

一社だけの査定額を鵜呑みにせず、比較したうえで次の一手を判断することをおすすめします。

あわせて読みたい

よくある質問

Q: 被相続人とはどういう意味ですか?

A: 被相続人とは、財産を遺して亡くなった人のことです。

相続手続きにおいて「財産を渡す側」を指す言葉で、財産を受け取る「相続人」とは対になる関係です。

Q: 被相続人と相続人はどちらが自分に該当しますか?

A: 亡くなった親や配偶者が「被相続人」、財産を引き継ぐあなたが「相続人」に該当します。

書類にはどちらの立場で記入するかが明記されているため、混同しないよう注意してください。

Q: 相続したマンションはすぐに売却しないといけませんか?

A: 法律上、すぐに売却する義務はありません。

ただし空き家のまま放置すると固定資産税や管理費が発生し続けるため、早めに売却・賃貸・保有の方針を決めるのが望ましいです。

Q: マンションの相続税評価額と実際の売却価格は同じですか?

A: 同じではありません。

相続税評価額は路線価などをもとに算出されますが、実際の売却価格は市場の需給によって決まるため、数百万円単位の差が出ることがあります。

Q: 相続したマンションを売る場合、何社くらいに査定を依頼すべきですか?

A: 3社以上に依頼するのがおすすめです。

理由は、会社ごとに得意エリアや算出方法が異なり、1社だけでは適正価格を見誤るリスクがあるためです。

この記事をシェア